なぜtcolorboxか
講演の際にも述べたように,本来やりたかったのは「複数種類の枠を自分で作る」ことと,「生徒用書き込みスペースのための線引き,装飾,スペース確保(行取り?)」の2つです。tcolorboxはこれらの要件を満たしてくれたわけですが,この2点だけを考えるのであればおそらくmdframedでも実現できるはず。
単純にtcolorboxの良さを述べるのであれば,"できること"が多いという点でしょう。利用できるoptionsの数はmdframedよりもはるかに多いですし,mdframedにはtcboxに対応するものがありません。xparseパッケージを利用した新たなbox定義についても,tcolorboxの方が優れています。boxを並べてその高さをそろえる(raster library や equal height group)こともmdframedではできません。
mdframedについては詳しく知らないので(さっそくマニュアル流し読みはしました。46ページ。2周ならすぐできそう),今後はマニュアルを読みながら「なぜtcolorboxなのか」を自分なりに考えていくつもりです。
tcolorboxとmdframed以外のbox系パッケージでTikZを利用できるものを知らないので,主にこの2つを考えることになりそうですが,それ以外にもbox系のパッケージで優れたものがあればコメントいただけると幸いです。