物理とTeXに関する話題

TeXを利用した教材作成や、高校物理、受験全般についてのブログです。

2016年 東京医科歯科大学 問題分析・解答への道筋

全体の所感

2016年は,力学(惑星運動)と電磁気学(直流回路,ダイオード)からの出題でした。例年通り,前半部分は基本事項を問われており,後半は計算力と思考力を問われる問題が出題されています。今年度の医学科問題(力学の問9,10,電磁気学の問8,問9)は,知識を要する問題も含まれており,例年より難易度の高い出題であると感じられました。また,惑星運動の問題は2年連続での出題でしたが,昨年度の惑星運動の問題に比べて共通問題も難易度の上昇が見られました。

医学部受験生にとっては問題数が多く,時間内に全ての問題を完答するのは厳しかったように感じられます。特に2016年は上でも述べたとおり,医学部問題の難易度が高かったため,これらの問題が解けなくても大きな差は付かなかったでしょう。共通問題をいかに正確に解き切れるかが大切です。

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